【初心者向け】夜景撮影のコツ 必要な装備、撮影時の設定は??大阪夜景の作例あり

撮影スポット

三脚を買ったはいいけど・・

重いしかさばるので出張のとき持っていくのをためらってしまったShoyoです

夜景をきちんと撮ってみようと思い約半年

カメラ選びから、設定、場所、構図など色々やってきて、引っかかった部分がたくさん出てきましたので、記事にまとめました

まず、機材についてですが、こちらを参照ください

夜景写真を綺麗に撮るコツ

初心者向けに夜景撮影時におさえておくべきポイントをまとめております

設定さえ大きくはずれなければ、初心者でも綺麗な撮影ができますよ!!

シャッタースピードを遅くする

暗い場所で撮影する際、光をたくさん取り込む必要があります

シャッタースピートが速い→取り込める光が少なく、設定を失敗すると

こんな写真になってしまいます

シャッタースピードが遅い→取り込める光が多くなると、綺麗に撮ることができます

カメラのモードですが、A(絞り優先)にしてください

シャッタースピードは、カメラが自動で決めてくれます

なれたらM(マニュアル)モードに設定して、好みの設定を見つけるのがおすすめです

絞りをf8〜10に設定する

絞り優先に変えた後、F値を8~10に設定してください

理由は、2つあって

①夜景は、遠景近景どちらもはっきりと見えているほうが綺麗に、かっこよく見えます 

昼間の写真は、見せたいものにフォーカスされていて、周囲がボケているほうがよく見えることが多いので、昼とは真逆の概念になります

F値は小さいほうがボケが発生しやすいため、大きめに設定するほうがよいです

もう一つの理由が

②フレアが撮れる

フレアとは、ライトから発生する外側に伸びる光のことです

F値が高いと、写真にフレアを映すことができます

この表現が撮れると夜景らしさがぐっとアップします

三脚でカメラを固定して撮る

F値を調整し、シャッタースピードを遅くした際に注意したいのが、手ブレです

シャッタースピードが遅い状態で、撮影中にカメラを動かしてしまうと、写真がブレてしまいます

三脚で固定するのがおすすめです

撮影中に動かすとこんな感じでブレてしまいます

カメラが固定できる場所を見つける

夜景を撮影するとき、三脚を使用するのが理想ではありますが、三脚がない、あるいは手持ちで撮影したい場合は、カメラが動かない場所に置けるのが理想です

例えば、大阪梅田のスカイビルには手すりがあるため、こういった場所に置けると

写真がブレにくくなります

タイマー設定をして撮る

タイマーを設定する理由は、指でシャッターを押した際の振動で、カメラが動いてしまう可能性があるからです

手すりや台、地面などに置いて、タイマー2秒後に設定しておいて撮影を行うと、シャッターを押す際のカメラの振動でブレるのを防ぐことができます

ISO感度を上げる

手持ちで撮る際におすすめするのは、ISO感度を上げる方法です

ISO感度とは、カメラが光を捉える力を数字に表したもので、SONYα7iiiの場合、

50~204800まで設定が可能です

ただし、上げすぎると撮影した写真にノイズがのってしまいます

目安としては、1200~2000くらいまでが理想です

実体験として、東京ゲームショウ2023で、ホール内が暗かったので、ISOを3200まで上げて撮影してたのですが、

あとで見返したときに結構ノイズが目立ちました

ノイズリダクションを切る

これは賛否分かれると思うのですが、ノイズリダクションとは、簡単に言うと、

撮影した写真のノイズをある程度カメラ側で除去してくれる機能のことです

ONのほうが良いと感じるかもしれませんが、このノイズリダクションの処理は、かなりの時間を要する上、終わるまで次の撮影ができませんし、操作を受け付けてくれません

例として、20秒かけて1枚の写真を撮った場合、同等の時間がノイズリダクション処理として必要になります

「待てるよ」という方はONにしていただいてもOKです

ただ、撮りたいときに撮れないと、シャッターチャンスを逃すことになるため、OFFのほうがおすすめです

以前に天神祭りの花火を撮影にいった際、毎回ノイズリダクションが走って、撮りたいときに撮れず、非常に歯がゆい思いをしました…(笑)

なお、ノイズはあとで、Lightroomなどのツールで除去可能です

雨の後を狙う

雨の日ってカメラどうなの?って思う方多いと思うのですが、小雨もしくは雨が降った後は、地面が塗れているので、普段の1.5倍増しでかっこよく見えます

ただし、雨が降っているときは傘は必須です

多少は大丈夫ですが、カメラが濡れすぎると故障の原因になります

なお、レンズに細かい水滴がつくと、強制的に細かい十角形を毎回撮ることになります

狙って行うならよいのですが、いい写真が撮れた時に映っているとショックが大きいので、撮影時は気を付けましょう

水溜まりにカメラを近づけて撮る

水たまりを利用してリフレクションが撮れるので、絵的にはすごく映えます

映り込みを利用した上下反転の写真は、夜景ならではのかっこよさと言えます

何を撮るか

夜景撮りたいといっても人によって違うと思うので、難易度別でまとめます

ジャンル的には、

街のイルミネーション

展望台や高所からの街並み撮影

地面のリフレクション

レーザービーム

星空

などがありますが、簡単なものから並べております

難易度1★ 街の明かり、イルミネーション

大阪だと特に撮りやすい場所はこの3か所です

道頓堀

天満橋駅付近の橋からの夜景

通天閣

ただ、通天閣は自分が行ったときリニューアル工事中のため、照明がついていませんでした…

ある意味レアなのでしょうが、事前に調べていただいたほうが確実です

このあたりは、カメラさえあれば、一発撮りしやすいですし、お金もかかりません

ビル群やお店も並んでいるので、結構練習にももってこいです

難易度2★★ レーザービーム 

これは、車のテールランプやヘッドライトを長時間露光で撮影するものです

設定が合っていれば比較的簡単に撮れます

レーザービームが撮れる条件

車あるいは水上なら船が通る

三脚を持っている あるいは撮影するとき固定できる場所がある 

これはf値を10にして、20秒くらいかけて撮影したものです

うまくいくと、画像の中央のような光のラインが走ります

車が多いともっと本数も増やせます!

難易度3★★★ 展望台や高所からの街並み撮影 

高い建物からの夜景は、三脚、忍者レフがほぼ必須なのと、入場料がかかるので★3としています

(大体どこも2000円くらいで、上の写真はあべのハルカスからのもの)

別の記事でも触れましたが、ないとガラスに室内の照明が映り込んで、写真に意図しない映り込みが発生します

Lightroomで後で直せるんですけど、結構手間です(泣)

【三脚】 と 【忍者レフ】の使い方と撮影手順について

撮影準備までの流れ

・三脚に固定

・忍者レフをつける

・カメラはガラスに接するくらいの距離感で置く

 →そうしないと忍者レフがカバーしてくれる反射を防げる範囲を超えてしまいがちです

・モードを絞り優先にする(SONYの場合【A】)

・F値を8~10に設定

・手振れ補正を切る(ONだと三脚使用時に悪さをする可能性があります)

 →SONYα7iiiの場合、【カメラ2】>4/9ページの上から5個目にあります

この設定にすると、おおよそ1枚20秒~30秒くらいかけて撮る形になると思います

イメージはこうです↓↓

地面に置いてとる方法もあるんですが、地面置きだとどうしてもまっすぐの撮影になりがちで、空と建物の割合を考えて構図調整するのにすごく苦戦します 

あべのハルカス、梅田第三ビル、六本木ヒルズ展望台などは室内ガラス張りなので、忍者レフはあったほうがはるかに撮りやすくなると思います

例えば、あべのハルカス展望台は、こんな雰囲気の場所で、屋外には出られず、ガラス張りの場所です

さきしまコスモタワー展望台も、ガラス張りなので、結構室内の照明が映ってしまっているのが分かるかと思います

【三脚】 と 【忍者レフ】もないが、ビルから夜景を撮りたい場合

大阪スカイビル展望台のように屋上にガラスがないところは不要です

ここはガラスがないのと、手すりがあるので、カメラを固定して撮りやすいです

とりあえず高いところから撮ってみたい!!という方は大阪スカイビル展望台をおすすめします

一眼レフ撮影とiPhone(スマホ)撮影との比較

スマホで撮影した夜景と一眼レフで撮影した際の夜景の違いにも触れておきます

結論から書くと、編集なしであればiPhoneのほうが綺麗に撮影ができることが多いです

※撮影時のカメラの設定にもよります

ただし、撮影後の編集ありきで考えると、一眼レフの方が綺麗な写真になります

これはiPhoneで大阪海遊館の夜景を撮影したものです

続いて一眼レフ撮影(α7iii Tamron 28-75 f2.8)撮影時そのままの状態

カメラで撮った結果の方が暗くなっているのがわかりますでしょうか

iPhoneは光を取り込む能力が高い

そもそもなぜiPhoneの方が綺麗に見えるのか

iPhoneは光を取り込む能力や補正に優れています

夜スマホで写真を撮るとき、動きを止めて写真を撮ってくださいみたいな表示が出たことはないでしょうか

あれは、シャッターを開けっぱなしにして、光を取り込むために起こっていますが、カメラと違い、固定していなくても、多少揺らしても写真はブレません

しかも固定する時間は3、4秒のため、手軽に撮影が可能です

iPhoneをはじめ、スマホのカメラは誰でも簡単に撮れるよう設計をされており、編集なしで綺麗な写真を撮るのはスマホの方が得意だと感じました

こんな人はiPhoneがおすすめ

撮影に手間をかけられない

一発撮りで綺麗に見せたい

パソコンなどに取り込んで編集が面倒

X(Twitter)やinstagramに搭載されている写真加工機能を使う

撮影した写真をすぐにsnsなどにupしたい

ただし、iPhoneには弱点もあります

iPhoneは白飛びしやすい

iPhoneは光を取り込む能力が高いと書きましたが、それゆえに弱点もあります

それは写真が白飛びしやすいという点

例えばこのクラゲのような形をした傘の部分、真っ白になっています

あとで編集すれば、白飛び部分は多少暗くすることは可能なんですが、完全に白飛びしている部分を補正することはできません

この辺はiPhoneならではの弱点とも言えます

iPhoneは全部が細かく映る

iPhoneは、普通に撮ると画面全部ボケずに細かく描画されます

なので、ブレたぼけたみたいな失敗は起こりづらい反面、夜景においては全部が全部細かくて画角が広いと、結構見る側に伝わりづらい写真になります

例えばこの観覧車

道路、街頭の光、観覧車全体とフレーム、奥の建物と、結構細かく撮れていますが、一方でノイズが走ったようにも見え、情報量が多いです

細かいですがこの辺りもiPhoneの弱点といえます

一眼レフは手間がかかるが作品作りに向いている

編集ありきであれば、一眼レフでの撮影がオススメ‼️

装備や撮影時の設定などのハードルはありますが、その分見返りが大きい

こんな人は一眼レフがオススメ

あとでlightroomなどで編集して、作品としてまとめあげたい

解像度の高い写真がほしい

instagramやX(Twitter)で写真のアカウントを作っている

カメラで撮るのが楽しい

こんな人はカメラの方が向いています

まとめ

いかがでしたか

初心者向けにおすすめの場所をまとめてみました

インスタのほうに作例をあげておりますので、良かったらご覧ください

最後まで見ていただきありがとうございました

この記事を書いた人
sho-yo(ショーヨー)

夜景が好きなフォトグラファー
関西の撮影スポット、写真講座、撮影会の情報を発信

✔Photoshopなどツールを触り始めて20年
✔本職は映像制作ディレクション

[その他経歴など]
簿記2級
ビジネス会計検定2級
ポケモンとスプラとカピバラがすき

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